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旅行やライブの記録

B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-(感想)

2018-08-05
B'z(ビーズ)のライブ「B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-」へ。日産スタジアムの回に参加した。

日産スタジアムには何回か行っているけど、今回は初めて小机駅からアクセス。駅のホームから出るのは新横浜駅より少し大変だったが、駅から出るとスタジアムが前方に見えていて近さを実感できる。西ゲートやツアートラックをねらって向かう場合、小机駅からのほうがアクセスはラクだと思う。スタジアムまでの道には出店がいくつかあり、飲み物の購入もできるようになっていた。

スタジアムに到着すると、敷地内の導線の一部がわかりにくい点が気になった。広大な敷地の中、グッズとガチャガチャの売り場は明記されているのに、ツアートラックに関する案内が一切ないのはなかなか厳しい。仮に案内がなくても、複数のアプローチ方法があるならいいが、ひとつの道以外は駐車場につながる階段が封鎖されて近づけなかった。B'zに限った話ではないかもしれないけど、トラックの案内も併せて出すか複数の行き方を設けるか、いずれかは今後行われるといいなと思った。

今回のライブはPleasureツアーの1公演という位置づけ。このツアーはデビュー20周年、25周年など、アニバーサリーイヤーに行われるヒット曲大連発のツアーだ。そのため、ライトからコアなファンまでB'zの楽曲が好きなら誰もが楽しめるライブになっている。それに加え会場の大きさも手伝ってか、敷地を歩き回っていた時や入場後の様子を見た感じ、DINOSAURのツアーの時と比べて20~30歳代と思われる観客も多く、幅広い年代層が集まっている印象を受けた。

そのほか、今後スタジアム公演に参加する際の備忘録をメモ。
・B'zのように入場受付まで座席がわからない場合、アリーナ席になっても対応できるようカッパを持っていく
・同様にアリーナ席になった場合、持ち込めるのは水だけなので、事前に購入する飲み物は水に
・マフラータオルやネッククーラー、冷却スプレーなど、特に首を暑さから守れるものがあるといい



………



ここからはセットリストに沿って、いくつかの曲ごとに感想をまとめておきたい。


ultra soul~BLOWIN'
約5分遅れでの開演。18時の時点ではまだまだ外は明るい。過去のB'zの映像が流れ始め、多くの歓声が響き渡った。そして驚いたのは、いきなり1曲目からのultra soul。もっと後半やアンコールなどに演奏してほしかったという声もあると思うが、ライトからコアまで様々なファンが入り混じる大規模会場を一気に盛り上げる上では最適な一曲だったと思う。何度もジャンプをしているうちに、会場全体がB'zのライブにすぐ溶け込んだ感じがした。続くBLOWIN'でもステージから熱い風が吹き込まれ、ultra soulの熱気がさらに高まっていく。「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」は紙コップの裏にペン書き。文字を書いている稲葉さんが新鮮。

ミエナイチカラlove me, I love you
ミディアムロックのミエナイチカラ、バラードのTIMEで少しクールダウン。この時点でもまだ明るく、TIMEはもっと日が落ちたタイミングで聴けたら曲の持つ切なさがより映えたように思えた。そしてガラッと雰囲気を変えて、テンション上げてのlove me, I love you。赤いマイクスタンドを持ちながらステージ上を動き回る稲葉さんが印象的だった。

光芒~もう一度キスしたかった
光芒を聴けたのはうれしかった。モノクロの映像をはじめとする暗めの演出が、最後のサビでの色や光を使った展開を際立たせていた。歌詞のもつパワーと後半~ラストにかけての歌い上げは圧巻で感動もの。トイレタイムと捉えて走っている人がちらほらいたけど、とてももったいないし残念なので出来れば聴いてみてほしい。もう一度キスしたかったのイントロには沸いたけど、曲中もしばらくの間は光芒の余韻を感じていた。

恋心 (KOI-GOKORO)~イチブトゼンブ
この頃までには空はすっかり夜に。今回は恋心の手の振付のレクチャーからスタート。こういった説明があれば初参加の人でもすぐに楽しめるし、知っている人もレクチャーをしている稲葉さんを見られるのがあまりない機会だろうし、それぞれ良い面がある気がした。とはいえ振付は慣れていないとなかなか難しいかも。「何かな?」と松本さんに振った後の一瞬の静寂は、ライブという空間においてはとても貴重な時間で実際よりも長く感じられた。OH! GIRL、そして常連のイチブトゼンブは安定の盛り上がりを見せる。

ZERO~ALONE
後半戦の幕開けにふさわしい盛り上げを見せたのはZERO。なんと間奏のラップの時に、ブラックマヨネーズの小杉さんが登場。さすがB'z芸人。モニターに映った警備員が歌いながらその正体を明らかにした時の会場の盛り上がりは、この日のハイライトのひとつといっても過言ではなかった。そして今回のツアーでスタジアム会場から登場したALONEへ。イントロはもちろん、稲葉さんがグランドピアノを弾き、松本さんがピアノの上でギターを弾く演出に会場は大きく沸いた。なぜなら、この演出は「B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!”」のALONEの再現だったからだ。切なく力強い歌声と演奏にただひたすらにくぎ付けにされた。

LOVE PHANTOM~HINOTORI
この日最大のハイライトはLOVE PHANTOM。これも聴けて本当によかった。ゆっくりと動く青い光のレーザーが作り出す約1分20秒のイントロが素晴らしく見惚れてしまった。そして、2番のサビ終わりから新曲のHINOTORIへと展開。LOVE PHANTOMの続編を意識して作られたこの曲の感想を整理しようとしたら、再びのLOVE PHANTOMへ。ラストのサビを歌い終えた稲葉さんの動きに注目していると、どこかで見たような動きをし始めた。それは前曲のALONEと同じ「B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!”」の動きだった。マントを身につけロープを使ってステージの遥か上へ。そして曲の終わりと同時に地上に向かってダイビング。会場は騒然。そして静かなざわめきへ。まさか生でダイビングを見られるとは思わず、唖然としてしまった。おかげでHINOTORIの感想は忘却の彼方へ。本当に衝撃的なシーンだった。

Real Thing Shakes~Pleasure 2018 -人生の快楽-
Real Thing Shakesの存在感。juiceのコール&レスポンス。Pleasureの2018年版。そのどれもに興奮しつつも、一番興奮したのはBAD COMMUNICATION。音と光の海におぼれる、という感覚。歌と煽りとレーザーの波状攻撃はおそろしいほどにカッコいい。

アンコール:Brotherhood~RUN
アンコールは、アリーナ席後方の特設ステージでスタート。松本さんの話が染みる。Brotherhoodへの思いを語りながら、2人が後方から前方のステージへと移動していく場面で会場は興奮の渦に。続く愛のバクダンでステージ上にいたエキストラの方々がちょっとうらやましかった。最後は、フィナーレにふさわしいRUN。この曲のように今後も第一線で走り続けてほしいと思った。すごく楽しい2時間半のライブだった。


ライブ前はWonderful Opportunityやねがいなど、別のパターンのセットリストの方が聴きたい日替わり曲が多く残念な気持ちもあったが、実際に聴くと今回のパターンも素敵な構成だった。また、この夏は特に猛暑でかつ野外公演ということで、雨よりも暑さが心配だった。案の定、汗まみれにはなったのは辛かったが、野外ならではの開放感を味わえたのでよかった。次のB'zのPleasureツアーは5年後。その時どんな状況に置かれているかはわからないが、ぜひまた祭りに参加してPleasureを多くの人と共有できることを楽しみにしたい。

セットリスト

本編

01.ultra soul
02.BLOWIN'
03.ミエナイチカラ
04.TIME
05.love me, I love you
06.光芒
07.もう一度キスしたかった
08.恋心 (KOI-GOKORO)
09.OH! GIRL
10.イチブトゼンブ
11.ZERO
12.ALONE
13.LOVE PHANTOM~HINOTORI
14.Real Thing Shakes
15.juice
16.BAD COMMUNICATION
17.Pleasure 2018 -人生の快楽-

アンコール

18.Brotherhood
19.愛のバクダン
20.RUN