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旅行やライブの記録

福山☆冬の大感謝祭 其の十五(感想)+おすすめ曲紹介

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福山雅治のライブ「福山☆冬の大感謝祭 其の十五」に参加した。
デビュー25周年を迎え、今年4月からはフジテレビ系・月曜21時からの連続ドラマ「ラヴソング」に主演が決まっている。

ライブに行くにあたって、お気に入りの曲を整理して収録アルバムと感想を書いてみた。
どちらかというと、歌詞よりメロディーと歌声のつくる雰囲気でどの曲が好きかどうかを判断している。

これから聞く人のきっかけになればいいなと思う。
まずはベストアルバム「福の音」を聴くのがおすすめ。

またライブの雰囲気や感想も記録に残したのでこちらも参考にしてほしい。


愛は風のように

SING A SONG(シング・ア・ソング)」の1曲目。
フォークグループ・BUZZの楽曲「ケンとメリー~愛と風のように」に触発されてつくられた。
爽やかさと前向きな感じが同居したメロディーに心が和む一曲。

Escape(エスケープ)

「f」の6曲目。
歌詞はアルバムの締切ギリギリに作詞していた福山さん自身の焦りなどが反映されているという。
テンポ感のあるメロディーでどこかに出かけたい気分にさせてくれる一曲。

家族になろうよ

「HUMAN(ヒューマン)」Disc2の1曲目。
結婚情報誌「ゼクシィ」のCMソングで、結婚式のBGMとしても人気の曲。
スローテンポなメロディーと家族のきずなを描く歌詞にやさしい気持ちになれる。

化身

「残響」の2曲目。
ドラマ「魔女裁判」の主題歌で、男の人生をテーマにつくられた。
色気を感じさせるアップテンポなメロディーが耳に残る大人な雰囲気の一曲。

GLOAMING WAY(グローミング・ウェイ)

「ON AND ON(オン・アンド・オン)」の10曲目。
曲名はレコーディングしていたロサンゼルスの宿からスタジオに行く途中にあった道の名前から。
落ち着きのあるメロディーで、夜寝る前にリラックスしながら聴いていたい。

恋人

「Calling(コーリング)」の6曲目。
All My Lovingとの両A面シングル。
切ない歌詞とメロディーが印象的で、寒い時期の夕暮れ時に聴きたくなるイメージ。

最愛

「残響」の7曲目。
柴咲コウさんとのユニット・KOH+(コウプラス)の楽曲のセルフカバー。
ピアノの穏やかな旋律と伸びやかな歌声が特徴の切ないバラードで、思わず聴き入ってしまう。

桜坂

「f」の5曲目。
売上200万枚を超える最大のヒット曲。
別れた恋人への想いを語りかけるように歌っていて、情景が目の前に思い浮かぶような感覚に。
曲名は東京都大田区にある桜坂がモデルになっている。

Squall(スコール)

「MAGNUM COLLECTION(マグナム・コレクション) 1999 "Dear"」Disc2の9曲目。
歌手の松本英子さんに提供した楽曲のセルフカバー。
しっとり落ち着いたメロディーのバラードで、歌詞は女性目線で書かれている。

ただ僕がかわった

「BROS.(ブロズ)」の4曲目。
ベーシスト・作曲家として知られる後藤次利さん作曲のミディアムテンポな一曲。
歌詞は地元・長崎に残した恋人をベースに描かれていて、別れと新たな旅立ちに向き合う心情を切ないメロディーにのせて歌っている。

旅人

「残響」の12曲目。
映画「キラー・ヴァージンロード」の主題歌。
疾走感のあるメロディーと背中を押してくれる歌詞に励まされる。

追憶の雨の中

「伝言」の6曲目。
1990年発売のデビューシングル。
荒削り感のあるアップテンポで、ライブで盛り上がる一曲。

Dear(ディア)

「ON AND ON(オン・アンド・オン)」の7曲目。
壮大なメロディーと力強いサビに心揺さぶられる一曲。
2013年にはアサヒスーパードライ「ドライプレミアム」のCMソングに採用された。

東京にもあったんだ

「残響」の13曲目。
「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」の主題歌で、東京3部作のトリを務める曲。
語りかけるような歌とやさしいメロディーに気持ちがゆったり落ち着く。

「5年モノ」の3曲目。
ドラマ「WATER BOYS」の主題歌で、5週連続シングル売上1位に輝いた。
歌詞の区切り方が独特で落ち着いたテンポのサビ前と、勢いや力強さのあるサビとのメリハリ感が好きな一曲。

Heart(ハート)

SING A SONG(シング・ア・ソング)」の2曲目。
1998年に音楽活動を再開したときの復帰第1弾シングル。
静かな決意のようなものを感じるストレートなラブソング。

はつ恋

「THE BEST BANG‼︎(ザ・ベスト・バン)」Disc3の6曲目。
美しい記憶をテーマにつくられた。
切れ味のあるサビと、ある種の狂気や崩れ落ちそうな危うさを感じさせるメロディーに一気に引き込まれる。

BEAUTIFUL DAY(ビューティフル・デイ

「5年モノ」の13曲目。
東京3部作のひとつで、歌詞には東京から静岡の下田まで行く道のりが描かれている。
おさえの効いた疾走感ある曲調で、晴れた日に車に乗りながら聴いていたいイメージ。

fighting pose(ファイティング・ポーズ)

「HUMAN(ヒューマン)」Disc2の2曲目。
家族になろうよとの両A面シングル。
アップテンポでかっこいい、テンションを上げてくれる応援ソング。

Hold on Me(ホールド・オン・ミー)

「BOOTS(ブーツ)」の8曲目。
このアルバムで初めて収録曲すべての作詞・作曲を行っている。
間奏のサックスが印象的な、切なく哀愁ただよう一曲。

道標

「残響」の14曲目。
命をテーマにつくられた一曲。
ミドルテンポのきれいなバラードで、迷いや悩みがあるときに静かに聴きたくなる。

Message(メッセージ)

「MAGNUM COLLECTION(マグナム・コレクション) 1999 "Dear"」Disc2の2曲目。
映画「バースデイプレゼント」の主題歌。
恋への戸惑いやワクワク感をポップなメロディーにのせた一曲。

MELODY(メロディー)

「Calling(コーリング)」の8曲目。
ヒットシングルをつくりたいという思いから生まれた。
キャッチーなメロディーが印象的な、大切な人への熱い思いのこもった曲。



ライブ「福山☆冬の大感謝祭 其の十五 」

年末恒例のライブで、場所はパシフィコ横浜

●会場の雰囲気

客層は女性比率が高く、30〜40歳代がボリュームゾーン
聖女夜、野郎夜のように女性のみ・男性のみの限定ライブもあり違った雰囲気を味わえる。

公演時間は約3時間。
立ちメインのスタイルなのでバラードなど静かな曲のときに座りつつ休みつつがいいと思う。

●印象に残った曲

3曲の感想を書いておく。

Heart

昔のシングルでこの曲を選んでくるのは予想外だったが、ひさびさに聴けてよかった。

vs.2013~知覚と快楽の螺旋~

ドラマ「ガリレオ」のテーマ曲。
歌詞のないインストゥルメンタル曲ゆえに音の力だけで会場全体を飲み込んでいく凄みがあった。
パフォーマンスがとにかくカッコいい。

I am a HERO

25周年に出した新曲だけあって演奏にもより一層の力強さを感じた。

●感想

自身の楽曲を「無流行歌」「セルフカヴァー歌」「流行歌」などにカテゴリー分けして複数曲ずつ披露していく流れはおもしろいアイデアだなと感じた。

センターにステージを置いて、周りを囲むように観客が入る形も会場の一体感や盛り上がりやすい雰囲気を生み出していてよかった。

今度は性別限定のライブやカウントダウンライブなどにも参加してみたい。


セットリスト

本編

1.友よ
2.スタート
3.THE EDGE OF CHAOS~愛の一撃~
4.HARD RAIN
5.Escape
6.DEAD BODY
7.KISS AND KILL ME
8.Hard Luck Lover
9.Marcy's Song
10.Dear
11.銭形平次
12.コーヒールンバ
13.糸
14.7月7日
15.I LOVE YOU
16.Heart
17.想 -new love new world-
18.vs.2013~知覚と快楽の螺旋~
19.Gang★
20.I am a HERO
21.ステージの魔物
22.その笑顔が見たい

アンコール

23.心 color~a song for the wonderful year~
24.KISSして
25.you

観光・インバウンドマーケティング関連のおすすめ本リスト

2015年、訪日外国人旅行者数は1,973万人に達し、政府目標の2,000万人に迫る勢いだ。
また地方創生が叫ばれ、観光による地域の活性化がひとつの課題となっている。

否が応でも観光への関心が高まるなか、観光やインバウンドをテーマにした本の出版も相次いでいる。
今回は最近読んだ観光関連の本の中からおもしろかった本を紹介してみたい。


デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

『新・観光立国論』/デービッド・アトキンソン

2030年、年間8,200万人の外国人観光客が訪日する日本への道を提案する。
気配りやマナーは最優先のアピールポイントにはなりえない、断るのではなく追加料金をかけていく、など具体的な改善策にはなるほどと思わせられる。
観光が招く負の側面にも触れ、和らげられるのは経済効果と言い切るところに観光立国を進めたいかどうかの覚悟を問われている気がした。



新・観光立国論 モノづくり国家を超えて

『新・観光立国論 モノづくり国家を超えて』/寺島 実郎

真の統合型リゾート(IR)戦略を模索する。
興味をひいたのは、シンガポールのIR戦略に関する記述。
カジノを認可するにあたり、シンガポール政府は外国資本(マリーナベイ・サンズ)と華人系資本(リゾート・ワールド・セントーサ)の2つのカジノを同時に進めたという。
両者の顔を立てつつ、競争を通して外国資本のノウハウを現地資本に吸収させるという方法は、リスクの管理や独占のコントロールなどの面でおもしろいと感じた。



ハラールマーケット最前線

ハラールマーケット最前線/佐々木 良昭

ハラールの基礎知識と対応の現状レポート。
ハラールとは、主にイスラム法で食べるのを許された物を表す。
事例の中で印象に残ったのが、西日本で初めてイスラム教徒対応をしたホテルグランヴィア京都
礼拝用のカーペット、キブラ(メッカの方角)がわかるもの、聖典コーランの3点セットを各部屋にそろえ、予約なしでハラールの食事を出せるレストランを常設。
安心して滞在してほしいという思いが伝わってくる。
今からイスラム教徒観光客の受け入れを選んで素早く投資しておくかどうかで、数年後の集客に大きな差が生まれそうだと思った。



H.I.S.澤田秀雄の「稼ぐ観光」経営学 (イースト新書)

H.I.S.澤田秀雄の「稼ぐ観光」経営学/澤田 秀雄

ハウステンボスの再建の手法を公開。
新生ハウステンボスの最大の特徴と描かれているのが、テーマパークの3分の1を無料ゾーンにしたこと。
映画館や温浴施設など、パークのコンセプトとは関係ない多様な施設を招き、混沌とした雰囲気を3割くらいもつことが全体の魅力アップにつながるという。
人が集まらなければ何も提供できない、そのことを強く考えさせられた。



訪日外国人観光ビジネス入門講座 沸騰するインバウンド市場攻略ガイド

『訪日外国人観光ビジネス 入門講座』/村山 慶輔

訪日外国人観光客ビジネスの基本知識や実践例を解説。
驚きだったのは、トリップアドバイザーで個人がトップをとった話。
2014年12月の関東1位のアクティビティは、都内在住のMariさんという個人が営む料理教室で、現在ある300件近いクチコミのほとんどは外国人から。
外国人の間で広がる力、知名度のない個人を引っ張り上げる力、日本人にも新たな発見をもたらす力など、クチコミサイトの影響力は観光する側とされる側どちらにとっても無視できない存在だと実感した。



インバウンド戦略 ―人口急減には観光立国で立ち向かえ! ―

インバウンド戦略/中村 好明

ドン・キホーテのインバウンド担当が観光戦略を明かす。
盲点だった記述が、夜のにぎわいについて。
日本では自然や寺社仏閣の観光など昼の流れを重視して、夜の観光をあまり重視してこなかったのではと疑問を呈している。
たしかに世界トップクラスの治安を誇る日本なら、夜市や夜から開く観光施設がもっとあっていいし、夜のほうが開放感もあって落とすお金も多そうだ。
夜の攻略は今後のポイントのひとつになると感じた。



外国人観光客が「笑顔で来店する」しくみ

外国人観光客が「笑顔で来店する」しくみ/新津 研一

外国人観光客の誘致・接客・販売のヒントが満載。
気になったのが、過剰包装の店が多いという訪日外国人の不満。
日本の包装に慣れて意識しづらいものだけに、接客する中でどの程度が好まれるか探ったり、シンプル版と豪華版を提示したり、言語対応のひとつとしてそれぞれが工夫する中で対応方法を見つける必要があると思った。



稼げる観光: 地方が生き残り潤うための知恵 (ポプラ新書)

『稼げる観光 地方が生き残り潤うための知恵』/鈴木 俊博

地方創生の鍵を観光と捉え、稼ぐためのさまざまな知恵を伝授する。
面白かった考え方のひとつが、モノやコトに「学」をつけて考えてみること。
棚田学のように考えることで、棚田が単なる観光地で終わらず、関係者や資料が集まって拠点になり、関心のある人が広範囲から訪れるように…こうした流れが生まれれば、やがてブランド化もの実現も。
どんな資源でも適用できる可能性がある点は地域にとって夢をもてる話だと思った。



観光学事始め―「脱観光的」観光のススメ

『観光学事始め 「脱観光的」観光のススメ』/井口 貢・片山 明久・本康 宏史

旅行者が主導権を持つ創造型観光のあり方に迫る。
興味深かったのは、旅行者が文化の担い手になるという記述。
埼玉県の秩父市では、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」をきっかけに増えた旅行者が地元の文化(祭り)を支援するようになったという。
外の人間をローカル色の濃い現場で受け入れる寛容さを地域が示し、双方がつながりをもてば、観光は単なる経済活性化に終わらず、地域活性化の大きな切り札になるといえそうだ。



チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1

チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』/東 浩紀・津田 大介・開沼 博

ダークツーリズムスポットといわれるチェルノブイリの取材報告。
ダークツーリズムとは戦争や災害による負の遺産をたどりながら、死や悲しみを共有する観光スタイル。
チェルノブイリ立入禁止区域は2011年から観光地化が本格化し、残された公園や広場、原発の制御室など数多くの写真からは重苦しさやもの悲しさが伝わってくる。
地域のネガティブなイメージを解消するのに大きな役割を果たしてきたとあり、楽しさだけが観光のもつ力ではないと考えさせられた。



まだ読みたい本のストックがいくつかあるので、おもしろければ整理してまた紹介したいと思う。