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旅行やライブの記録

Kazumasa Oda Tour 2018「ENCORE!!」(感想)

2018-06-26
小田和正のライブ「Kazumasa Oda Tour 2018「ENCORE!!」」へ。さいたまスーパーアリーナの回に参加した。

ツアートラックを探し当てて無事に撮影完了。アリーナや200レベルへの入口近くのツアーパネルの前でも多くの人が記念撮影をしていた。
最近参加したライブの中では、チケットのチェックは厳しくない。入口を抜けてまずは自分の席を確認。ステージは前回同様、小田さんが歩いてぐるっと一周できるタイプのものだった。このステージのつくり方は、数あるステージの中でもかなり魅力的だと思う。会場の一端にステージを置くよりも、ステージが真ん中にあって観客が囲うような形の方が、みんながより近くでアーティストを見られるし、会場の一体感も高まるように感じられるからだ。



………



ここからはセットリストに沿って、いくつかの曲ごとに感想をまとめておきたい。


会いに行く~こころ
個人的な感覚かもしれないが、最初の3曲は声があまり出ていなくて辛そうに思えた。あらかじめセットリストを見て、約30曲を演奏することは把握していたので、この先の展開に少し不安を感じた。こころは好きな曲なので、久しぶりに生で聴けたことは嬉しかった。

たしかなこと~小さな風景
たしかなことからは、最初の3曲で感じた声の違和感がなくなった。出だしだったので喉の調子が乗り切っていなかったのだろうか。いずれにせよ、この後はあまり心配することなくライブを楽しめそうな兆しを感じた。

愛を止めないで~そんなことより 幸せになろう
イントロとともに会場の多くの人が立ち上がった。お待ちかねの盛り上がりタイムも、さっきまでの不安は感じず思いっきり楽しめた。

東京の空~言葉にできない
ピアノ弾き語りは、小田さんのライブのハイライトのひとつ。特に、言葉にできないでは、すべての演出を無くして静寂の中で感情を込めて歌い上げている様子にものすごく引き込まれた。

good time & bad time~Yes-No
この日のライブの中で光の演出が特に目立ったのが、good time & bad time。紫のレーザーがとても幻想的な雰囲気を会場に作り出していて印象的な一曲になった。そして前半戦の締めのYes-Noへ。ここも盛り上がり、すっかり声の不安は忘れてしまっていた。

御当地紀行
ライブ開催地の観光スポットなどを小田さんが巡った映像を見る企画。
今回も、川越や鉄道博物館など、埼玉の色々な場所を訪問していた。前回見た御当地紀行も埼玉だったが、違う地域を巡ったり、川越のように同じ地域でも別の場所を巡っていて、非常にパワフルだなと感じた。相変わらずおばさまファンや若い人など、一般の人との掛け合いがとても面白く、ほかの全国各地の映像もぜひ見たいと思った。

坂道を上って~ラブ・ストーリーは突然に
ここから後半戦スタート。坂道を上っては、迫力を増したイントロとサビが印象的で、4つの新曲の中で一番引き込まれた。その後のラブ・ストーリーは突然にでは、小田さんが観客の中へ。密集した場所にどんどん進み、観客にマイクを向けて歌わせるスタイルに会場が次第に盛り上がっていく。

キラキラ~YES-YES-YES
続くキラキラでは、アリーナレベルの外側を回りながら時おり200レベルへ。階段を上り下りする小田さんのパワーには圧倒される。観客の盛り上がりも最高潮に。もちろん、アーティストの演奏を一曲通して聴きたいという思いもあるが、こうした演出もライブならではでたまにはいいなと思う。次のYES-YES-YESも、キラキラの余韻を楽しみながら盛り上がった。

さよならは言わない~生まれ来る子供たちのために
そして、再びのピアノ弾き語り。この場にふさわしいかわからないが、静寂を支配するという言葉が頭の中を横切った。

風と君を待つだけ~君住む街へ
本編ももうすぐ終わり。最後の君住む街へを聴いていると、来てくれたことへの感謝、そしてまた来てほしいという思いが強く湧いてくる。

アンコール:明日~また会える日まで
アンコールは2部構成。やはり印象的だったのは、さよなら。本日最後のピアノ弾き語りは圧巻のひとこと。この一曲を聴くためだけでもまた参加したいなと思わせるパフォーマンスだった。豪華3時間のライブで大満足。

セットリスト

本編

01. 会いに行く
02. 愛の中へ
03. こころ
04. たしかなこと
05. 愛の唄
06. 秋の気配
07. 小さな風景
08. 愛を止めないで
09. そんなことより 幸せになろう
10. 東京の空
11. 言葉にできない
12. good time & bad time
13. Yes-No
14. 坂道を上って
15. time can wait
16. ラブ・ストーリーは突然に
17. キラキラ
18. YES-YES-YES
19. さよならは言わない
20. 生まれ来る子供たちのために
21. 風と君を待つだけ
22. 今日も どこかで
23. この道を
24. 君住む街へ

アンコール(1)

25. 明日
26. またたく星に願いを
27. hello hello

アンコール(2)

28. さよなら
29. やさしい夜
30. また会える日まで

namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~(感想)


「2018年9月16日、安室奈美恵 引退」
このニュースを聞いた時から、最後のパフォーマンスをぜひ見たいと思っていた。

運よく行けることになったが、チケット争奪戦は予想通り激しく、ツアー動員数75万人に対して、510万を超える応募があったそう。座席がどこであれ参加できるだけで本当にありがたいと感じた。
安室ちゃんに限った話ではなく、どんなアーティストでも引退、解散、事件、事故など様々な理由でいつライブを見られなくなるかはわからない。だからこそ、少しでも気になるアーティストのライブがあれば、思い立った時に行っておきたいなと思う。その心がけがあれば、一度も行けずに後悔ということは避けられる気がする。

涙の引退【安室奈美恵ライブ2018・Finally感想&セトリ】 - 2リズム

2018-06-02
東京ドーム

縁あって、安室奈美恵のライブ「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」をもう一度見る機会に恵まれた。引退前のラストツアー、中でも今回はツアー最終日の前日ということもあってか、会場の外ではコスプレをしたファンを数多く見かけた。

入場ゲートへ進むと、並んでいる人の多さの割に、2段階の身分確認はスムーズに終了。1段階目は身分証明書とダウンロードしたチケットがあることを見せるだけなので特に変わった印象はなかったが、2段階目では前回よりも身分証明書の写真と本人の顔をしっかり見比べられた感じがした。チケットのQRコート読み取りは特に問題なし。入場時にあまり混乱が起きている様子もなく、転売対策に効果を発揮しているようなので、費用をかけられるアーティストを中心に電子チケット対応は今後一層広がっていくように思えた。

この日の会場の男女比は女性8割、男性2割くらいの印象だった。年齢層は30~40代が最も多い感じだったが、前回より数歳上がっている感じもした。今回も定刻にライブは始まらず、約20分遅れでスタート。最初に会場内が暗転した時の興奮感はどんなライブでもたまらない感覚だ。ここからはセットリストをたどりながら感想を残しておこうと思う。


★セットリスト

【本編】

1.Hero
曲が始まる前の演出から大興奮。デビューから現在に至る映像が流れた後に現れたのは2人の聖火ランナー。花道を通ってサブステージで点灯すると、なんと炎が上方に移動。メインステージのはるか上で炎が燃え盛る様子に初っ端から驚かされた。

2.Hide & Seek
3.Do Me More
4.Mint
赤と黒を基調とした衣装と、ダークな雰囲気漂う映像と演出の組み合わせにひきこまれた。Mintでは花道を通ってサブステージへ。観客との距離がぐっと縮まり、会場のボルテージもアップ。

5.Baby Don’t Cry
鮮やかなピンクの衣装がとてもかわいかった。2番の冒頭に両手でハートマークをつくるシーンは見逃せない。会場からの「Baby Don’t Cry」のかけ声が響くにつれて、一緒にライブをつくっている感覚が出てきた。

6.GIRL TALK
7.NEW LOOK
キュートな時間が続く。NEW LOOKではサビのピースの振付を観客も楽しそうに真似していた。

8.WHAT A FEELING
9.Showtime
WHAT A FEELINGはライブ映えする曲。歌詞どおり、気分がハイに。次のShowtimeは観客の手の振りも大きく、ここまでで最も激しい盛り上がりだった。

10.Just You and I
11.Break It
12.Say the word
前の曲から一転して、聴かせる曲へ。ブルーのライトの中から歌い上げるシーンが頭に残っている。Break Itに入ると、しっとりな雰囲気を再び一転させて盛り上がりモードへ。熱気あふれた会場に響く、曲頭の「Say the word」でさらにテンションアップ。この揺さぶり、静と動の使い分けがライブに絶妙なメリハリを与えてくれる。

13.Love Story
14.SWEET 19 BLUES
しっかり踊った直後に、すぐ切り替えてしっとり聴かせる空間を作り出す体力やパフォーマンスにはただただ圧倒された。そしてSWEET 19 BLUES。イントロがかかった瞬間、ここまでで一番の歓声が上がった。観客の期待のひとつは、やはり1990年代のヒット曲という証拠だろう。それでもこの歓声は、振り返るとまだ序の口だった。

15.TRY ME ~私を信じて~
16.太陽のSEASON
17.You’re my sunshine
TRY MEのイントロの歓声は、SWEET 19 BLUESを余裕で上回る大きさだった。黄色の衣装がとても目を引く。ここからの1990年代ヒット曲祭りで会場は興奮の渦に包まれていった。You’re my sunshineの間奏のダンスが本当にかっこよかった。

18.Get Myself Back
怒涛の3曲の後の癒しの一曲。海や森、夕暮れなど大自然を映し出した映像と曲が合わさり、心がすごく落ち着く時間に。

19.a walk in the park
個人的に一番よかったパフォーマンス。過去2パターンの安室ちゃんの映像と現在のライブ映像をシンクロさせる演出がとても好きでだった。特に、過去と現在の安室ちゃんが同時に髪をかき上げるシーンはライブのハイライトのひとつ。

20.Don’t wanna cry
21.NEVER END
まだまだ続く小室サウンド。NEVER ENDの壮大さを全身で体感できた。

22.CAN YOU CELEBRATE?
特別な一曲。純白のドレス姿で歌う様子は見ごたえたっぷり。

23.Body Feels EXIT
24.Chase the Chance
さらに畳みかける1990年代のヒットパレード。会場の熱気はとどまるところを知らない。

25.Fighter
26.In two
27.Do It For Love
モヒカンのヘアスタイルに変わり、切れ味鋭いシャープなかっこよさを感じた。特に炎燃え盛る映像の中で歌い上げるFighterはライブ全体の中でも1、2を争うかっこよさだった。ファンへの感謝の思いを示したDo It For Loveを見て、うれしさと終わりが近い悲しさが入り混じる感情が貫いた。

【アンコール】

28.Hope
漫画ONE PIECEとのコラボアニメを思わず見入ってしまった。

29.Finally
モノクロの舞台が、「この瞬間 色付いてゆく」の歌詞と共に彩りを放つシーンが印象的。本当の本当の終わりが近づいていることを感じた。

30.How do you feel now?
最後は小室哲哉さんとの16年ぶりの新曲で締め。明るいテンポの曲で笑ってすっきり終わる演出に引退の決意が込められているような気がした。

31.MC
通常のライブではMCなしの彼女が語る貴重な時間。感謝の気持ちと音楽への出会いを語る彼女の声を一言も漏らさないよう会場全体が聞き入っていた。涙ぐんでいた5月の最後とは違い、この日はすっきりした様子に見えたのがとても印象的だった。


翌日のツアー最終日の直後に、今回のツアーを収録したDVD&Blu-ray「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」が8月29日にリリースと発表された。しかし引退までは約3か月残っており、何か動きがあるのではないかとの憶測は消えない。引き続き、アルバム「Finally」を聴きながら小さな期待を持ち続けたい。